『約束だよミユ!あたしっ、中学行ったらマネージャーやる!』
『なら、どこかの試合でおれと会えるかも。…やくそくね』
おれが必ず、
シズナを甲子園に連れていくよ───。
そこからだった。
あたしの前に現れることを減らしてまで、そいつが野球に集中していったのは。
でも、そんな約束を破ったのはあんたでしょ、……ミユ。
「…シズナ、ねえって。シズナ聞いてる?」
「……、なに、」
「だから怪我したって聞いてさ。…友利」
まさか目の前にある口からその名前が出るなんて、思っていなかった。
あんたにとって友利は、恨んで恨んでどうしようもなく憎い存在のはずだというのに。
けれど、あたしは。
友利にわざと当てられたデッドボール。
もしやこの男の仕業なのではないかと思い、気づけば感情任せに詰め寄って、久賀 水悠の胸ぐらを掴んでいた。
「ちょっ、」
「あんたのせいなんでしょ…!!」
「…は?」
「友利にわざと当てろって、相手校の奴らと裏で口合わせでもしたんじゃないの…!?」



