『シーズナー、近所の野球クラブ追い返されたから拗ねてるんだって?ふははっ』
『だまれ!!あたしのほうがあんな奴らよりずっとずっと上手なのにっ!女はダメだって…っ』
『わあ…すごいキレてる。でも、そりゃそうだよ。女の子はソフトボールとかだもん。
あ、バスケとかやれば?同じ球技だし、バスケットボールのほうが大きくて───』
『あたしは野球がいーの!!』
あたしはそんなことを言って、お父さんやお母さんをはじめとした周りの人間たちをよく困らせていた。
それもこれも、小さなときから一緒にキャッチボールをしていた水悠が野球クラブに入ったと知って。
どんどん自分より上達していくことが悔しかったから。
『あたしは野球してっ、いつかコーシエンに行くんだから!』
『あーー……、それはムリだよシズナ』
『なっ、ムリじゃないもん!ミユまであたしを馬鹿にするんだっ』
『ちがうちがう。どちらにせよ、女の子はコーシエンだけは行けないんだよ』
『……え…』



