痛いくらい、握られる。
怒り、悲しみ、やるせなさ、悔しさ。
どうして、なんで、どうしてどうして。
私はそんな言葉を言って欲しかっただけ。
「っ…!……す、い、」
わからないけど、もう。
謝る必要なんかないし、あんたは何も悪くない。
気づけばゆっくり包み込むように、友利の身体に腕を回していた私は、もしかすると。
自分が泣きそうだったから、そんな顔を見られたくなかったのもあったと思う。
「……怪我に響くなら…、やめる…」
「…バスト、バンド…、してっから……へーき」
迷っている手。
別にいいよ、同じようにされなくても。
こんなのただ私が勝手にやってるだけ。
「これなら私も……見えない、から」
だから、いいの。
どんな姿だって、いいの。
私はかつてあんたに“格好悪い”って言ったところからのスタートなんだから、今さら下がることはない。
むしろ、上がっていくことばかりだよ。
「彗、」
「…ムカつく」
「…ムカつく、って」
「ムカつく…、友利も、友利を怪我させた奴も……、みんなムカつくんだってば…っ」



