追いかけろ、青。





腕と肩の影響で少し痛みがあるくらい。

そう言って平気なふりをする友利は、誰が見たって無理をしていると思うだろう。



「友利、私……あんたの過去、知ってる」



私にだけは知られたくなかったのかもしれない。

私にだけは、できるなら隠し通す気でいたのかもしれない。


笑顔が崩れた瞳に、たしかな動揺の色が映し出された。



「…報い、だよな」


「そう思うの…?」


「……ああ、来たって思った。…とうとう来たって」



もしかして友利は、いつか来るだろう今日に怯えていたのだろうか。

この日は必ず来るって、心のどこかでは覚悟していたのだろうか。



「これで済んだことが…、俺にとっては幸せなことなんだ」



浮かんだのは、もうひとりの友利だった。

ボールを投げることはおろか、握ることすらできなくなった人。



「友利はわざとじゃない」


「…っ」


「わざとなんかじゃ、ない」