「すーちゃん!!」
駅、駅、どうか電車が行ったあとじゃありませんように。
そう願いながら校門を出た直後、ジャージ姿のまりなが息を切らして向かってきた。
「ごめんまりな…っ、私っ、今から友───」
「バス使ったほうが早いよ!!そっちにあるバス停!いまの時間ならちょうど市立病院までの出てるからっ」
「…バス、……ほんとに通ってたんだ…」
「だーから田舎ナメすぎ~!!いーから走れーーー!!すーちゃんっ!友利 洸大はすーちゃんと出会って変わったぞーーー!!」
「───うん…!」
ちなみにこっちはICカードとか使えないからねーー!!ふざけんな都会ーーー!!と、追いかけてくる声に笑みがこぼれた。
変わったのは私のほうだよ。
友利と出会って、まりなと出会って。
私は変われたの。
「友利くん、気持ちは分かる。わかるが……試合は難しいぞ」
「過去に俺とまったく同じ怪我をしたけど、20日未満で復帰したプロ野球選手がいるんです。それに俺はまだ若いから……いけるっす」



