「きっと寝る間も惜しんでリハビリして、すぐにでも戻って来ようとしてんだね!」
クラスメイトの野球部たちや森さんには、どう聞こえただろう。
一昨日から今日は入院、明日には自宅療養に変わるため、学校にも来れるだろうと友利のお母さんは言っていた。
「…私も…まりなみたいになりたいな」
「ええ~!すーちゃんはすーちゃんにしかない良さがあるよお~」
私にしかない良さって、なんだろう。
身近な人の良さにはこんなにも簡単に気づくことができるのに。
いま苦しんでる人を救えるような良さが、私は欲しい。
『ナイスプレー!次はその倍いこーぜ吉川!!』
『ドンマイドンマイ!動きはよかったぞ光宗!さあ切り替えてこー!!』
『泰希ーー!おまえのレーザービームまじ世界救えるわ!!』
こうしてグラウンド脇を歩くと、司令塔としていつもチームを盛り上げていた友利を思い出す。
今日は早めに野球部の練習は切り上げられたみたいで、残りのサッカー部が全面を使っていた。
私はスマートフォンを手にしながら、画面を開いて閉じての繰り返し。



