それ、久賀くんのペットボトル。
明らかにリュックから出したよね今。
半分は減ってる感じから、とっくに開けられているもの。
を、差し出してくる、久賀くん。
「…やっぱいらない」
「ひとの親切なんだと思ってる?それくらい我慢しなよ。自販機なんか無いから、このへん」
「……大丈夫…、気持ちだけ」
さすがに、さすがに。
なんとか息は自力で落ち着けたし、自販機を奇跡的に見つけることに賭けよう。
「…わかったよ。思った以上に純粋で驚いた」
ははっと笑いながら、久賀くんは私に自慢するように見せびらかしながら飲んできた。
………なんだこいつ。
「って言っても、このあたりで勉強できる場所ってある?」
「…ひとつだけ。公園があるから」
「じゃあそこ行こ」
初めて散策したとき、2キロ先だとかふざけたことを言ってきた公園。
けれどその公園はどうにも近道があるらしく。
ちょうど今いる場所からだと、その道を通れば10分ほどで到着する。
この町で生活して4ヶ月。
もう、4ヶ月が経ったんだ。



