追いかけろ、青。





なにしてるの?
なにを普通にやって来てるの…?

どう考えても久賀くんにとって友利は、天敵のはず。



「ちょっと早見…!お前そんな運動できるタイプじゃないの分かるから無理するなって!」


「いーから来てっ、今がいちばん大事なときなんだってば…!」



野球部はもう少しで予選が始まる。

1回も負けてはならない、甲子園への切符が懸かった戦いが。


だから友利にはこれ以上の心配事を増やさせることだけはダメ。


やっとまた調子が快調になってきたらしいから。



「はっ、はあ…っ」


「ほら言わんこっちゃない。息上がってる」



高校から下って、走って、もっと走って。

小学校付近に来たあたりで、ようやく手を解放した。



「……みず、」



そういえば私が持ってたの、すでに飲み終わっちゃったんだっけ…。



「ったく、しょーがない。…これ飲みな」


「………」