「洸大、あんたどこ座る?」
「あーー……、俺そっちの端っこでいーや」
「そう?これあんたのお弁当、1コじゃ足りないだろうから2コね。そっちにグラスとジュースはあると思うわ」
「へーい」
たぶん、目が合った。
確実に目が合ったから、そいつは私のもとへ歩いてくるんだ。
とりあえず顔を伏せて、開けていないお弁当に視線を落としておく。
「……よう」
「…よう、」
言われたから返しただけ。
久しぶり、とまではいかないが数日ぶりに交わした挨拶。
メールだって、あの日からしてないし来てもない。
学校で毎日のように顔を会わせるけれど、物足りなさを感じる日々だった。
「食わんの?」
「……食べる、けど」
ストンっと私の隣に腰を落とした友利が、どこか勢い任せにも見えた。
ジャージ姿ということは、やっぱり部活が終わってそのまま来たんだろう。
今日、部活で注意されてたね。
そんな顔少しも見せずに今だって結局は話しかけてくれるんだから、困る。



