「……うげ」
「おー。時間つくれよ」
実は俺と宮田 まりなは、小学5年からクラスが離れたことがないという腐れ縁。
なぜかいつも、貼り出されるクラス表には俺とセットで宮田がいる。
部活終わりのテニスコート前。
帰宅してくる女子テニス部の中から俺に気づいたそいつは、げんなりと表情を変えて何かを察した。
「作れよとかムカつくんだけど!私すっごい忙しいし、帰って録画した音楽番組みなきゃだしっ」
「いつでも観れるのが録画だよな」
「えーー、やだあーーー」
宮田にとって声が1トーン上がらない男子生徒は俺くらいだろう。
普段であれば“男子生徒に待ち伏せされている私”を周りに見せしめたいがために、わざとぶりっ子に変わるのだが。
さすがに幼なじみというよりは腐れ縁。
その労力を使うには勿体ない相手らしい、俺は宮田にとって。
「もう、マジなんなのー?できればB組の有馬くんが良かったんだけどっ」
「100円のジュース」
「やったー!!」



