「わるい、大丈夫か?」
「あっ、すみません友利先輩…!」
「あと100打つわ」
「ええっ、そんなにっすか!?」
「ああ。…なんか、打ちたくてたまんねーんだよな」
「……だいぶストレス溜まってんすね…」
チアリーディング部だった、確実に。
あの部は野球部だけでなく、運動部全般の試合の応援に繰り出す応援団。
俺だけじゃなくなる。
そうなると、俺だけを応援ってことじゃなくなる。
バスケ部、サッカー部、陸上部、そいつらの応援もするってことだ。
「…なにしてんだ、よ!」
カンッッッ!!!
「うわあ…っ!!先輩、ネット破けるっす…!!」
「…軽く当ててるだけだ」
「み、ミート力パネェ~…」
テニス部も卓球部も、俺が適当な噂を立ててまで入部させなかった努力が水の泡。
そして俺の練習にも身が入らなくなる。
イコールとして繋げたくなんかないけど、どうしたってイコールで繋がってしまうからあんな基本中のミスを冒してしまったのだ。



