だからあんたが抱えた過去だって、きっといつかは青空を掴むためのバネになるはずだから。
────カタン。
私はこういうとき、音を出さないようにすることが極限まで下手くそだ。
忍者にだけは絶対向いてないと断言できる。
私が立っていた渡り廊下のすのこ、なぜか傾く。
「…………」
明らかにお互いを見合っているはずが、いつものような反応はされなかった。
必ず「彗」と嬉しそうに名前を呼んでくれるのだけど、もしかすると私だと気づいてないのかもしれない。
こんな格好だから。
「友利先輩?グラウンド戻りましょう!」
「……ああ、」
一声かけてくれたっていい。
なに、なんなの。
どうして今日に限って逃げるように去っていくの。
まずは顔を逸らして、そのあと身体。
そのまま小走りでグラウンドへと。
「……似合ってないのなんか分かってるよ…、…バカ」
なぜか、すごく、ムカついた。
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