「おーい、いつまで探してんだ1年!まだ見つからないのかー?」
「あっ、友利先輩…!すみません…、ここらへんだと思うんすけど…」
水分補給を無事に済ませて、体育館近くにある練習場へと戻るまでの渡り廊下。
ちょうど手入れされた花たちが目に留まる中庭が近くにあり、そうじゃない理由に思わず足を止めてしまった。
「先輩は練習に戻ってください…!オレたちで探しておくんでっ」
「そうは言われても俺が打った球だしな…」
「そんなん全然いーんすよ!!雑用はオレたち1年の仕事っすから…!!」
「……お。あったわ!」
とかなんとか言い合っているあいだにも友利が見つけ出した野球ボール。
片方の後輩に渡してから、安心と真剣さが入り交じる表情で言った。
「球拾いだって立派な役目だし、お前らは大切なチームメイトだよ。いつもありがとな。一緒に行こうぜ、甲子園」
「「っ、はいっ!!」」
ああいうところなんだろう。
見ていて応援したくなるのは。
気づけば仲間ができていて、気づけば一緒の夢を追いかけている。



