追いかけろ、青。





とりあえずボールが飛んでくるのが怖いから、フェンス外の定位置となった場所で私はそっと見守ることに。



「今の軸と動き、だいぶ良かったぞ。もう10×3セット、いけるか?」


「はいっ、余裕っす!!」



グラウンドに散らばる部員たちとは反対に、端で練習する2人組がいた。


キャッチャーだと一目見てわかる防具を身につけた、よく知る人物と。

付きっきりで指導している監督らしき人。



「頼むぞ友利。お前は筋がいい、もちろんのこと今年はお前を正捕手として出させるつもりだ」


「はい」



ピッチャーからキャッチャー。

正反対のポジション変更というものは、かなりの苦労と努力があったんだろう。



「友利先輩…!こっちでフレーミングのコツ教えて欲しいっす!!」


「ああ、わかった!ちょっと待ってろ!」


「ともりーー!そろそろこっち入れるかーー?」


「あっ、はい…!!すぐ行きます!!」



貴重なんだね、友利。


キャッチャーは見るかぎり数人しかいない。

確かに周りとは違う防具を身につけている面で魅力的に映るけれど、そうじゃなく。


キャッチャーとしての友利が、私の目には輝いて見えた。