「あの、先輩?」
「名前聞いてもいい?」
先輩がどんな表情しているか分からない。でも、私の顔が赤くなっているのは熱で感じ取れた。
「はっ、林……杏奈、です」
肩に乗せられていた手が私をくるりと優しく回転させた。抗うことなく、先輩と向かい合う。
彼がじっと私を見据える。透き通った、真っ直ぐな眼差しだった。
「杏奈、か。綺麗な響きだ」
見つめ返していたからすぐに先輩の表情の変化に気づいた。
これまで何を考えているのか読み解けない無表情な顔つきで、やや伏せ目がちなものだった。しかし今は彼の眼も表情もこれまでの彼とは別人のように光り輝いていた。
息遣いがはっきりと伝わる距離で、先輩の笑顔を見えしまった私の思考は停止する。
未だ手が乗っている肩を意識して、目の前にいる彼が視界いっぱいに映っていて、おまけに……。
下がっていた先輩の右手がどこかを目指して動いた。やがて辿り着いたのは私の頭だった。
この先輩、パーソナルスペース狭い!?私をペットか何かだと思っているの!?!?
ぽんぽん、と先輩は頭に触れる。彼から発せられる空気感に耐えきれず、というか私が顔を真っ赤にしているのを隠すために俯いた。
「名前聞いてもいい?」
先輩がどんな表情しているか分からない。でも、私の顔が赤くなっているのは熱で感じ取れた。
「はっ、林……杏奈、です」
肩に乗せられていた手が私をくるりと優しく回転させた。抗うことなく、先輩と向かい合う。
彼がじっと私を見据える。透き通った、真っ直ぐな眼差しだった。
「杏奈、か。綺麗な響きだ」
見つめ返していたからすぐに先輩の表情の変化に気づいた。
これまで何を考えているのか読み解けない無表情な顔つきで、やや伏せ目がちなものだった。しかし今は彼の眼も表情もこれまでの彼とは別人のように光り輝いていた。
息遣いがはっきりと伝わる距離で、先輩の笑顔を見えしまった私の思考は停止する。
未だ手が乗っている肩を意識して、目の前にいる彼が視界いっぱいに映っていて、おまけに……。
下がっていた先輩の右手がどこかを目指して動いた。やがて辿り着いたのは私の頭だった。
この先輩、パーソナルスペース狭い!?私をペットか何かだと思っているの!?!?
ぽんぽん、と先輩は頭に触れる。彼から発せられる空気感に耐えきれず、というか私が顔を真っ赤にしているのを隠すために俯いた。



