缶を開けるとたくさんの思い出の中から一冊の本がでてきた。 懐かしく、作業の手を止めパラパラとめくるとストンと何かが地面に落ちた。 見覚えのある柄の封筒。 少し躊躇したが、封を開けることにした。 最後の想いが書かれていると確信があった。 彼女の、本心が。 そのために、あの場所に向かった。 そこじゃないと向き合えないきがした。