「お姉さまは昔からその、夜遊びが好きなようで……複数の男性と関係を持っているのです」
昔から、何度も流してきたこの噂。
嘘もつき続ければ真実になるって、私はよぉく知ってるの。
「お姉さまは、私の婚約者にも無理やり関係を迫りました。
幸い止めに入ることができましたが……」
ここで一度、辛そうに目を伏せて。
「昔からいつもそう。
お姉さまは、私が幸せになることが許せないんです。
私はずっと虐められてきました」
目を潤ませた上目遣いで、公爵様を見つめる。
「そんな人と結婚したところで、お辛いだけです。
私だったら、リュカ様に悲しい思いさせないのにな……」
公爵様に腕を絡ませて、抱き着くように身を寄せた。
そこにちょうど、お姉さまが戻ってきた。
寄り添う私たちを見て、驚いたように目を見開いて。
すぐに悲しみと諦めの混ざった―――私の好きな顔になる。
「今ならまだ間に合いますわ。
お姉さまじゃなくて、私にしませんか?」
ほら、私のジュエルが見えるでしょ?
お姉さまよりもずっと立派に輝くこのルビーが。
「貴方には婚約者がいるのだろう」
公爵様の言葉に、私は首を横に振る。
「格上の侯爵家からの申込みを、断るわけにはいかないと思ったのです。
だけどそこに、真実の愛はありません」
家柄も顔も悪くないから婚約したけど、公爵様が手に入るんだったらもういらない。
「私の本当の運命の相手は……リュカ様、あなただったんです!」
お姉さまが私より上の相手と結婚するなんて、そんなの許されない。
「あなたのためなら、婚約が白紙になっても構いません。公爵家から話がいけば、侯爵家も無下にはできないはずですわ」
これまで私が願って、叶わないことなんかなかった。
みんな、お姉さまより私がいいと言うの。
「だから……ね?」
早く、私を選ぶと言って。
side:ローザend
昔から、何度も流してきたこの噂。
嘘もつき続ければ真実になるって、私はよぉく知ってるの。
「お姉さまは、私の婚約者にも無理やり関係を迫りました。
幸い止めに入ることができましたが……」
ここで一度、辛そうに目を伏せて。
「昔からいつもそう。
お姉さまは、私が幸せになることが許せないんです。
私はずっと虐められてきました」
目を潤ませた上目遣いで、公爵様を見つめる。
「そんな人と結婚したところで、お辛いだけです。
私だったら、リュカ様に悲しい思いさせないのにな……」
公爵様に腕を絡ませて、抱き着くように身を寄せた。
そこにちょうど、お姉さまが戻ってきた。
寄り添う私たちを見て、驚いたように目を見開いて。
すぐに悲しみと諦めの混ざった―――私の好きな顔になる。
「今ならまだ間に合いますわ。
お姉さまじゃなくて、私にしませんか?」
ほら、私のジュエルが見えるでしょ?
お姉さまよりもずっと立派に輝くこのルビーが。
「貴方には婚約者がいるのだろう」
公爵様の言葉に、私は首を横に振る。
「格上の侯爵家からの申込みを、断るわけにはいかないと思ったのです。
だけどそこに、真実の愛はありません」
家柄も顔も悪くないから婚約したけど、公爵様が手に入るんだったらもういらない。
「私の本当の運命の相手は……リュカ様、あなただったんです!」
お姉さまが私より上の相手と結婚するなんて、そんなの許されない。
「あなたのためなら、婚約が白紙になっても構いません。公爵家から話がいけば、侯爵家も無下にはできないはずですわ」
これまで私が願って、叶わないことなんかなかった。
みんな、お姉さまより私がいいと言うの。
「だから……ね?」
早く、私を選ぶと言って。
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