side:ローザ
(どうして……どうしてどうしてどうして……!)
どうしてあんな石ころが氷の貴公子様と結婚できるの!?
公爵様が決めたことならとあっさり結婚を承諾したお父様は、さっきからヘコヘコと公爵様の機嫌を伺ってばかり。
お母様も黙っているだけで何も言ってはくれないし……どうして?こんなの絶対おかしいのに!
氷の貴公子……リュカ・ウィリアーズ様といえば令嬢たちの憧れだった。
若くして公爵家の当主という地位と、何よりその麗しい容姿。
けれど、どんな女にも靡かないことで有名で。
そんな人の元に嫁げたら一体どれだけの自慢になるだろうと。
(それがまさか……選ばれたのがお姉さまですって?)
私の婚約者であるジョセフ様よりも、明らかに格上の相手。
そんな人とお姉さまが結婚するなんて……絶対に許されない。
お姉さまはいつも私の下だった。
そしてこれからも、そうであり続けなければならないの。
お姉さまは荷物の整理をするためとかで、席を外している。
今こそが、間違いを正してあげる絶好のチャンス。
「必要書類も受け取りましたので、私はこれで失礼します」
公爵様がそう言って席を立つ。
「お待ちください……!」
呼び止めて、公爵様に駆け寄った。
振り返った公爵様を、上目遣いにじっと見つめる。
こうやって間近に見れば見るほど、綺麗な顔。
(ますますお姉さまにはもったいないわ)
「公爵……いえ、リュカ様」
公爵様に寄り添い、そっと手をとった。
「どうか今一度、お姉さまとの結婚を考え直してくれませんか?」
―――お姉さまの幸せなんて、私が全部奪ってあげる。
(どうして……どうしてどうしてどうして……!)
どうしてあんな石ころが氷の貴公子様と結婚できるの!?
公爵様が決めたことならとあっさり結婚を承諾したお父様は、さっきからヘコヘコと公爵様の機嫌を伺ってばかり。
お母様も黙っているだけで何も言ってはくれないし……どうして?こんなの絶対おかしいのに!
氷の貴公子……リュカ・ウィリアーズ様といえば令嬢たちの憧れだった。
若くして公爵家の当主という地位と、何よりその麗しい容姿。
けれど、どんな女にも靡かないことで有名で。
そんな人の元に嫁げたら一体どれだけの自慢になるだろうと。
(それがまさか……選ばれたのがお姉さまですって?)
私の婚約者であるジョセフ様よりも、明らかに格上の相手。
そんな人とお姉さまが結婚するなんて……絶対に許されない。
お姉さまはいつも私の下だった。
そしてこれからも、そうであり続けなければならないの。
お姉さまは荷物の整理をするためとかで、席を外している。
今こそが、間違いを正してあげる絶好のチャンス。
「必要書類も受け取りましたので、私はこれで失礼します」
公爵様がそう言って席を立つ。
「お待ちください……!」
呼び止めて、公爵様に駆け寄った。
振り返った公爵様を、上目遣いにじっと見つめる。
こうやって間近に見れば見るほど、綺麗な顔。
(ますますお姉さまにはもったいないわ)
「公爵……いえ、リュカ様」
公爵様に寄り添い、そっと手をとった。
「どうか今一度、お姉さまとの結婚を考え直してくれませんか?」
―――お姉さまの幸せなんて、私が全部奪ってあげる。

