「正体不明のやつらだと?」
「ああ、そのとき怪我をしたのは俺一人だったよ」
デイズはばつが悪そうに口を尖らせた。
「じゃあ、二つの事件はまったく関係がないのか?」
「いや、ぜんぜん関係ないとは思えないんだがな」
「関係ないとは・・、思えない?」
ヴェンが見つめて来る。目がその先を話せと促していた。
「半月前に、アーロン様から指示が出たんだ。バッハスが越境してきた紛争の詳細を調べるようにとな。それで、同僚と三人で国境へ行ったんだ」
「・・うん」
現地に着いたのは夜だった。
まずは国境警備隊の長のラクレス公に話を聞くのが先決だと思えた。さっそく面会を申し出た。
しかし『申し訳ないが、今夜は所用があるから』との返事だった。
明日の朝いちばんに、という約束を取り付けてその日は撤収した。
「ああ、そのとき怪我をしたのは俺一人だったよ」
デイズはばつが悪そうに口を尖らせた。
「じゃあ、二つの事件はまったく関係がないのか?」
「いや、ぜんぜん関係ないとは思えないんだがな」
「関係ないとは・・、思えない?」
ヴェンが見つめて来る。目がその先を話せと促していた。
「半月前に、アーロン様から指示が出たんだ。バッハスが越境してきた紛争の詳細を調べるようにとな。それで、同僚と三人で国境へ行ったんだ」
「・・うん」
現地に着いたのは夜だった。
まずは国境警備隊の長のラクレス公に話を聞くのが先決だと思えた。さっそく面会を申し出た。
しかし『申し訳ないが、今夜は所用があるから』との返事だった。
明日の朝いちばんに、という約束を取り付けてその日は撤収した。