「アーロン様はおっしゃったんだ。この大通りは元は川だった、だから周囲よりずっと低い位置にある。そこが通り道になって被害は最小限に食い止められるはずだと」
「被害ですって? 通り道っていったい何の通り道なの」
「何が通るのかは分からない。だがこうも言われたんだ。この通りにある家は大きな被害を受ける、だがその賠償は国の名にかけて約束すると」
「それは私も聞いたわ」
「だったらお任せするしかないだろう。それを信じて武運を祈ろうじゃないか」
「そうね祈りましょう、我がグリントールが勝つようにと」
人々は肩を抱き合っていた。
抱き合って大通りを見ていた。
* * *
「被害ですって? 通り道っていったい何の通り道なの」
「何が通るのかは分からない。だがこうも言われたんだ。この通りにある家は大きな被害を受ける、だがその賠償は国の名にかけて約束すると」
「それは私も聞いたわ」
「だったらお任せするしかないだろう。それを信じて武運を祈ろうじゃないか」
「そうね祈りましょう、我がグリントールが勝つようにと」
人々は肩を抱き合っていた。
抱き合って大通りを見ていた。
* * *

