逆境に咲いた花は、可憐に匂いたつ

 アーロンが敵越しにソフィーを見た。
 彼女を守るには自陣がそばに行くことだ。
 だがその間にはバッハスがいた。

 敵もそれを察した。
 さっきまでは圧倒的に自分らが優位だった。
 だが突然現れた集団に囲まれている。
 
 この場を持ち直すには・・。
 ソフィーとヴェンを彼らに渡してはならない、二人を囲むように位置を変えた。

 それを見てアーロンの動きが止まる。

 と、側近の一人が唐突に、
「そこの方がた、他国に侵入していったい何をされておいでかな」

「なにっ!」
「もしや国境線を間違えたのか。道に迷ったなら教えて差し上げますが、帰り道をね」

「うぬっ、言わせておけばぬけぬけと」
 バッハス兵がいきり立つ。即座に切りかかった。