皆が大扉に注目する。
しかしそこから入ってきたのは、宰相のシュテルツだった。
「ハインツ閣下は? 軍の最高司令官のアーロン様はどこにいらっしゃるのですか」
シュテルツはゆっくり壇上に上がった。
そして場内を見渡すと、
「・・一堂の方々、落ち着くのだ。そして、私の話を聞いてくれ」
静かに切り出した。
「ここに集まっている皆がアーロンの指揮を望んでいるのはわかっている。バッハスの暴挙が懸念されているのだからな」
最上段には王もいる。だがシュテルツはあえて居丈高に言った。
「だが・・、間の悪いことに不測の事態が起こった。アーロン・ハインツは突発的な事情でしばらく出仕できなくなったのだ」
皆が息をのんだ。どよめきが起きる。
「しかしだ、彼に代わる人物がいる、信頼するに足る人物だ。この者の指揮下でこの急場を乗り越えて行こうではないか」
「ハ、ハインツ閣下に代わる人物ですと?」
「だれなのですか、その者とは?」
しかしそこから入ってきたのは、宰相のシュテルツだった。
「ハインツ閣下は? 軍の最高司令官のアーロン様はどこにいらっしゃるのですか」
シュテルツはゆっくり壇上に上がった。
そして場内を見渡すと、
「・・一堂の方々、落ち着くのだ。そして、私の話を聞いてくれ」
静かに切り出した。
「ここに集まっている皆がアーロンの指揮を望んでいるのはわかっている。バッハスの暴挙が懸念されているのだからな」
最上段には王もいる。だがシュテルツはあえて居丈高に言った。
「だが・・、間の悪いことに不測の事態が起こった。アーロン・ハインツは突発的な事情でしばらく出仕できなくなったのだ」
皆が息をのんだ。どよめきが起きる。
「しかしだ、彼に代わる人物がいる、信頼するに足る人物だ。この者の指揮下でこの急場を乗り越えて行こうではないか」
「ハ、ハインツ閣下に代わる人物ですと?」
「だれなのですか、その者とは?」