ワイトを部屋に呼んだ。

 地図を広げて何かを問うとワイトはうなずいて、
「大丈夫だ、問題ない」

 次に家令を呼んだ。
「都の北側にカライルという商人がいるな」
「はい」

「あれの家に巨大な白い物体があるはずだ、それを買い取りたい。奴はあれを持て余している、否とは言わないはずだ。物体を手に入れたらこの屋敷に運んでくれ」