逆境に咲いた花は、可憐に匂いたつ

「わかった。いや本当は何もわからんが、お前がこんなことが出来る奴だとはわかったよ」
「そうだろう」

「わかったから元に戻してくれ。このままじゃどうしようもない、家人の前にも出れないじゃないか」
「・・・・」

「皆が驚いてこっちを見るからな。さあ早くしてくれ、どうやったら戻れるんだ」
「それなんだが、そのぉ」

「ん?」
「戻れないんだ。いったんこんなふうに変えてしまったら元には戻れないんだ」

「なにを言っているんだ、バカも休み休みに言え!」
「悪いな。さっきまで子供だった俺は本来の姿じゃない。地球にきて時空が曲がって圧力を受けたというのか。自分でも驚いて、元に戻りたいと思っていたんだ。そんなときお前はもう一度若くなりたいと言っただろう。だから好都合だと思ったんだよ」

「なにを訳のわからんことを! じくうだと? ねじまがっただと?」
「だから、難しいんだよ説明が」

「好都合だと言ったな。そりゃお前はいいかも知れんが、これを一体、どう・・」