クールな君の甘さを知れば


「っ…なに、それ…。おかしいよ、なるちゃんの耳」



何故か誇らしげな顔してそんなことを言うから、こっちが照れてしまう。



「聴力検査ずっとAだけど」



「知らないよもうー……」



キョトンって…もう、ずるいよそれは。



なるちゃんの聴力検査の結果とか聞いてないし…。



そういう意味で言ったんじゃないんだよ?



わかってる?



至って真面目ななるちゃんにどう反応すればいいのか正解がわからなくて。



なるちゃんの私に対する思いが嫌でも伝わってきて…恥ずかしさのあまり、その場に座り込んでしまった。



「…耳あっつ」



「っひゃあ?!」



そしたら今度は、顔をうずめてる私の耳たぶを触ってきた変態なるちゃん。



「な、なるちゃんの変態…!どえす…!!!」



私のほっぺた、触るな危険レベルであっちっち。



鏡を見たら、絶対にゆでダコになってる。



「ちょ、朝っぱらから騒ぐな。ご近所さんに聞かれるだろ」



「なっ…!!」



朝っぱらから変態かましてきたのはどっちだと思ってるの…!?!?



このド変態…!!!