クールな君の甘さを知れば【※表紙絵変更しました】


…とか思ってたら。



「あははっ、海琴ちゃん口の周り白いよ?」



なんて、屈託のない顔して穂乃果ちゃんに笑われた。



その笑顔をみて、内心ほっとする。



温泉街を見て回ってたときに感じたあの言葉の意味は未だにわかっていない。



でも、あれから意味深発言はないし、お風呂に入ってるときも特に何も感じなかった。



やっぱり、私の気のせいだったのかな…?



ぐるぐるぐるぐる、一人で迷路をさまよう感覚。



その途中で、穂乃果ちゃんがボソッとこぼした。



「海琴ちゃんは、この旅行に来てよかった?」



「…え?」



穂乃果ちゃんはにっこり微笑む。



じぃっと私を見つめる瞳の奥。



ねぇ、何を映してるの?



…なんて、そんなこと言えないね。



「…もちろんだよ!誘ってくれてありがとう。現在進行形ですっっごく楽しいよ?」



聞きたいことはたくさんあるけど、それは一旦飲み込んで。



私の本音をそのまま伝えたら、「なら良かった」って穂乃果ちゃんもほっとしたように笑った。



「私も、海琴ちゃんと来れてよかった。一緒に来てくれてありがとうっ」



「えぇっと、こちらこそ?って、これなんか変じゃない?」



「ふふっ、ね?」



「ね?ってもー…」



もう一度お互いを見合って笑い合う。