さらに槇原さんが。

「この2人が俺の妹と弟になるのか」

なんて言っていて、すっかりからかわれの対象となってしまった。


「わたしのことはいいですから!今日の主役はお姉ちゃんと槇原さんでしょ!」


すると、みんなして「逃げたな」と言うものだから、慌ててお寿司を口に放りこんだ。

朝まではすごく気まずくなる予感しかしなかったのに、こんなに気分が軽くなるなんて思ってもみなかった。

そっとあの男を見ると、楽しそうに子どものような笑顔を返してきた。