【完】超一途な彼はお友達じゃ我慢できない。






「ここでも、俺に告白してきて気まずくなってやめちゃった女の子五人くらいいるかなあ」



「……チャラそう…」





それってつまり、全員振ったってことでしょ?
自分に自信がないとできないことだよ。



あたしだって……好きじゃない人に告白されたら、断るけどさ。





「よく言われるけど、チャラくないよ。マジで」


「……ええ?」



「疑ってる目だなあ。学校に女子いないしね、たぶらかす相手もいない」


「そうなの? 男子校?」


「そうそう」





へえ…。
こんなにイケメンなのに男子校通いとかあるんだ。
それでバイト先でモテまくってるわけね…。




なんか。





「女の子慣れしてそうだね」


「あは。…まあ、それなりに?」





あたしがさっと身構えると。




「そんな急に襲ったりしないから肩の力抜いてよ」




ごめんねって謝ってきた。
ホントかなあ……信じるよ?