「途中までついてっていい?」
「…勝手にすれば」
柊里と一緒にいるところ凛久に見られたら誤解されるだろ。
あわよくば……妬いてくんねえかな、とか。
求め過ぎ?
柊里と話してる俺の姿見て嫉妬してくれたらそれでいい。
俺が柊里と話すのなんて、それくらいのためでしかない。
「またあの子のこと考えてるなぁ」
「…は?」
「芦屋さん。…好きなんでしょ」
上目で見てくる。
そんな顔されても可愛くねえよ。
凛久を見習え。
…あー、凛久と喋りたい。
なんで俺は貴重な休み時間をコイツに割いてるんだ?
「べつに」
「隠したってわかるしー。あたしはカナくんの幼馴染なんだからっ」
「うん」
出た出た。
幼馴染アピール。
いらんし、それ。
幼馴染だから特別とかないし。
今となっては、柊里はその他大勢の女子と一緒。
女友達。いや? それ以下かも。



