【完】超一途な彼はお友達じゃ我慢できない。







次の授業、化学で移動教室。
凛久があくびばっかするせいで俺にも移ったから、はやめに移動して寝ようかなとか思って。




教室を出てすぐのところで、また捕まった。





「カナくんっ」



「……」






またお前か。
もういいよ、柊里は。




綾野柊里。
正真正銘、俺の幼馴染。
生まれた時から小学校の卒業まで一緒だった。




高校入学までに凛久たちと面識がなかったのは、中学の三年間だけ、親の転勤で都会に引っ越していたから。




それでも、俺に会いたいだなんだと理由をつけて頻繁に帰ってきてたけど。





「今から移動?」


「そう」


「あたしもついていこっかなぁ」





なんでだよ。
お前クラス違うだろ。





「あは。わかったからそんな睨まないでよ」



「教室もどれ」


「えー?」





ニコニコしやがって。
俺と話せてそんなにうれしいか?



こいつこそ後方彼女面だろ。
付き合った覚えもないのに勝手に周りの女に牽制してるみたいだし。