【完】超一途な彼はお友達じゃ我慢できない。









「あっ、夏向!! おはよー」





翌朝。
登校してきた凛久に声を掛けられる。




わざわざ凛久が来る時間に合わせて生徒玄関に置いてある自販機で飲み物買ってんの、アホらし。





…って思うけどさ。
毎日、凛久の目に一番に映るのは俺がいい。




言ったら笑われんだろうな。
ムカつくし、絶対言わないけど。






「おー」



「あたしにもなんか奢って」






靴を履き替えて、ちょこちょこと寄ってくる凛久。
うん、今日も相変わらず小動物だな。




どさくさに紛れて飲み物集ってきてんじゃねえよ。






「…いいけど」



「やった! じゃあねー、これがいい」





抹茶ラテ。
好きだよな、凛久それ。




凛久のことなんでもわかった気になって、
後方彼氏面ってやつ?




実際のところ、彼氏でもなんでもないけど。
なんなら、一生お友達宣言食らってるけど。





……はあ、望みねえかな、俺。