【完】超一途な彼はお友達じゃ我慢できない。







手を離したあと。
俺は、吸い込まれるように凛久に顔を寄せて……。





「……ん、」




ふと、凛久から漏れた声にびくっと肩を揺らして距離をとった。
……俺、今なにしようとした?





何考えてんだ、マジで……。
キスした瞬間に凛久が起きて、俺に対して苦手意識持たれたら詰むんだけど。





危なかった、と心臓がバクバクしていると、凛久がゆっくり目を開ける。





「……かな、た?」





俺の名前を呼ぶ声がいとおしくて、いつも顔が綻んでしまう。
”夏向”。その呼び方は、凛久だけの特別。





「おはよ。よく寝れたみたいだな?」



「…っ、み、見た!?」





みるみるうちに赤くなっていく凛久の顔。
見た? 見たって……。





「なにを?」



「…寝顔!! みたんでしょっ」






それでそんな恥ずかしがってんの?
かわいすぎだろ……。