【完】超一途な彼はお友達じゃ我慢できない。







息を切らして保健室の前までたどり着いて、凛久にダサいとこ見せられないからってわざわざ息を整えてから中を覗いたけど、誰の姿も見当たらなかった。






もう他のとこに移動したのか……?
そう思いながらとりあえず中に一歩踏み入れる。





「……っ」





び、っくりした。



カーテンの開いたベッド。
不意に目をやると、俺の探していた人物。




……凛久が、横になっていた。






「凛久?」





呼びかけても返事はない。
寝てるのか……?



恐る恐る近づいて、顔をのぞき込む。





……えぐ。これホント、俺と同じ人種?
かわいすぎる、って……。




まつ毛なが……。
寝顔でもこんなに顔整ってることある?





ちょっとだけ、なら…。
俺は凛久の頬に手を置いて、少しさする。
もちもちしてて赤ちゃんみたい。