【完】超一途な彼はお友達じゃ我慢できない。












「やっとゴールインかぁ」





まこちゃんがぼやく。
放課後、四人でファミレス。




夏向は「ゴールイン?」と突っかかる。





「まだこれからだろ」





…かなた。
ちょっと、はずかしい。




顔を真っ赤にして照れるあたしをまこちゃんが茶化す。



歩夢は、いつもより優しい笑みであたしたちを見守っていた。





「夏向の気持ちずっと知ってたからさぁ、もどかしかったよな」


「…余計なこと言わなくていいから」




照れてる夏向、かわいい。



あたしの目の前に座る歩夢が、フォークでパスタを巻き取りながら言う。





「あゆも、凛久がカナのこと好きなの気づいてたし」




まこちゃんはすかさず「な」と目を合わせて笑う。
そっか…気づかれてたんだ。そうだよね。





「もう…気づいてたなら言ってくれたらよかったのに」


「だって言ったとこで、”恋なんかじゃないし!”って突っぱねられるの目に見えてたしー」





まこちゃんは「確かに」と相槌。
夏向は複雑そうに笑う。





「…気づけてよかったね、凛久」





…うん。
あたし、今、生きてきた中でいちばん幸せ。