* * *
何分ねていただろう。
起きたのは自分の力ではなくて、お母さんに揺さぶられたせい。
たぶん、そんなに長い時間は経ってないと思うけど…。
「凛久、起きた?」
「…うん」
「具合は?」
「…普通に最悪」
こんな短時間でよくなるわけないでしょ。
お母さんの手に握られているビニール袋を見て少しだけ笑顔になったの、ばれてないといいけど。
「これ。アイスと抹茶ラテね? 凛久が好きなのこれでしょ?」
そういって袋からアイスを取り出すお母さん。
…抹茶味の棒アイス。
うん。大好きだけどさ。…抹茶に抹茶って。
ダブルパンチじゃん…。
突っ込む気力もなかったので、あたしはとりあえず「ありがと」とお礼を言って目を閉じた。
あー…しんどい。
「そうそう。夏向くんがお見舞い来てくれてるよ」
「…っ!?」
体、しんどいのも忘れて飛び起きた。
…な、なんで? 学校は!?



