【完】超一途な彼はお友達じゃ我慢できない。






「今日はずっといる? 水湊くん」


「ん、いようかな。ここの学校に知り合いもいるし」




そっか…。
じゃあ。




「午後、一緒にまわろ」


「うん」





歩夢はどうせまこちゃんと一緒だし。
夏向は仕事だし、そうじゃなくても綾野さんと一緒にいるから。




…なんかおもしろくない。
文化祭、こんなに楽しみにしていたはずなのに。




嫌なもの見たせいかな。





「じゃあ、俺知り合いのとこ行ってくるね」


「…うん、またあとで」




心なしか体調悪い気がする。
ちょっとだけ休んで、もう一回全フロア歩こう。




そのあとも結局、いたるところで夏向たちの姿を見かけては目をそらすを繰り返していた。




いいけど、よくないよ。
それならあたしのこと好きって言わないでよ。




思わせぶりじゃん…。最低。
なんて。…拗ねてるだけなの、わかってる。





もう考えるのやめた。
ぜーんぶ、やめた!




夏向なんてしらないってさっき思ったばっかじゃん。
今度こそ、しらない。