「…あ、凛久ちゃんいた」
びくって、なぜか肩が震えた。
大好きなひとなのに、なにをそんなに怯えてるのやら。
「水湊くん…来てくれたんだね」
「うん。ひまだったし。…てか、なにそのかっこう?」
あ、そっか…。
チャイナ服きてるの忘れてた。
「クラスの子に着させられて…」
「…ふぅん。こんなの他の男に見せるの、気が引けるなぁ」
ヤキモチ、妬いてるの?
あたしのチャイナ服なんか変てこりんだから、大丈夫だよ。
…なんか、なぁ。
嬉しいんだけど。嬉しいんだけどさ…。
いたたまれないというか、目をそむけたくなるというか。
後ろめたいことはなにもないんだけど、まっすぐ水湊くんの顔はみれない。
「ご、ごめん」
「…いいんだよ。がんばってるもんね」
大きな手で頭を撫でられた。
髪が崩れるって分かってるから、小さい動き。
女心を分かってる水湊くん。
…素敵な彼氏だよね、ホント。



