【完】超一途な彼はお友達じゃ我慢できない。








…昨日の質問には、答えられなかった。
夏向のこと、ただの友達ですって説明するには…あたしには、重すぎる。




モヤモヤした気持ちのまま迎えた文化祭当日。
快晴に恵まれて、雲一つない空から注がれた紫外線に肌を焼かれながら登校した今朝。





「歩夢おはよーっ」


「おはよ」





普段無表情に淡々と挨拶を返してくる歩夢も、今日だけは目を細めて嬉しそうに笑っている。


浮かれてるのが見え見えだよ。
かわいいなぁ、もう。





「お、カナきた!!」


「待ってたぞ主役ーっ」





夏向の登場に男子陣が湧く。
その名前にドキってしたのは、きっとあたしだけ。



…昨日の今日だし、しかたないよね?





「なに、なんだこの騒ぎは」


「カナちょっとこっち来て!」




戸惑う夏向を、学級委員の男の子が連れて行ってしまった。
…ホントに何の騒ぎ?




歩夢はもう興味なさそうにスマホ触ってるし。