【完】超一途な彼はお友達じゃ我慢できない。






( 凛久SIDE )



◇ ◇ ◇




10月も下旬。
涼しい風が吹き始めたころ。




本日、文化祭の準備日。
つまるところ、前日。






「あー、夏向、もうちょい左!」


「こんなもん?」


「いや、行き過ぎ! ちょっとだけ戻して」






教室にはあたしと夏向のふたりきり。
なぜなら、文化祭の実行委員に選ばれたから。




イスの上に立って教室の飾りつけをしてくれた夏向と、それに指示を出してたあたし。
うん、いいコンビネーションだったんじゃない?




…って、思ったのに。




「お前の指示が雑だから時間かかった」




なんて憎たらしいことを言いながらイスから降りる夏向。


…はぁ? あたしのおかげでここまで完成したんでしょうが!!





「別に俺ひとりでもできたのに」


「…うそ。バランスぐっちゃぐちゃで見るに堪えない悲惨な飾りつけになってたよ、絶対」





あたしの存在に感謝したまえ。
森瀬夏向くん。