よかった。
バレなかった…みたい?
「おい! 勝手にどっか行くなよー……って、あ?」
後ろから知らない男の子が走ってきて、水湊くんの肩に肘をかける。
…高校のお友達とかかな?
「なになに? 超かわいいね」
「目つけんな」
「あ、もしかして水湊の彼女?」
あたしはゆっくり頷く。
見た目からしてチャラそう…。
水湊くんの友達って初めて見たかも。
「よかったら一緒にお茶しようよー」
「おい、やめろ」
水湊くんが男の子の頭を叩く。
男友達の前だとこんな感じなんだ…。
「じゃあ俺らもう行くから。邪魔してごめんね、またバイトで」
「う、うん…!」
手をひらひら振って、あたしは文房具に視線を戻した。
…び、びっくりしたな。
まさか今日会っちゃうなんて。
二人の姿が完全に見えなくなったあとで、歩夢が口を開く。



