「可愛かったなあ、凛久…」
「…もう。からかわないで」
夏向からかわいいっていわれるとドキッてする。
たぶん、普段言われないから。
「あ、そうだ凛久」
「ん…?」
夏向は机まで何かを取りに行って、戻ってきた。
なに…? 小包…?
「凛久が寝てるときに教室まで行って取ってきたんだ」
はい、って手渡されたもの。
なにこれ…? かたい…。
ちょっと四角…?
「開けていい?」
「うん」
上半身だけ起こして、かわいいラッピングをほどく。
中から出てきたのは、桜色の…香水?
「え、なんで」
「…誕生日おめでとう」
誕生日?
え…。
「夏向、あたしの誕生日6月だよ…?」
「知ってるからそんな心配そうな顔すんな」
よかった。
毎年祝ってくれてたのに、今年になって急に誕生日忘れられたかと…。
…だとしても、なんで今?



