ズキズキと頭痛がして、目が覚めた。
うっすらまぶたを開ける。
「…凛久?」
夏向が…いる。
それだけでなぜか安心できた。
バカだなあ。
なんでそんな心配そうな顔してるの。
「よかった…」
「…授業は?」
「もうすぐ終わる」
「ちがう。…夏向も、サボったの?」
あたしの、ため?
…好きだから?
それとも、友達として?
「放っておけるか」
「…うん。優しいね」
「さっきも聞いた、それ」
そうだっけ?
…だって本当だもん。
夏向の優しさはね、愛にあふれてる。
心の底から心配してくれてるのが伝わるよ。
生意気だし、意地悪だけど。
夏向って表情に出やすいからね。
「凛久、夢のなかで俺の名前呼んでたよ」
「えっ!?」
うそ…。
なんで? 普通呼ぶなら水湊くんだよね?
うわぁ…合わせる顔がないかも。



