「よ、っと」
びっ…くりした。
突然となりに腰を下ろした影。
ちょうど、頭の中にいた人物。
「夏向…」
さっきまで動いていたからか、額に汗が見える。
なんでここに…。
「なに? まだ寝ぼけてるわけ?」
「…いや、さすがに午後まで引きづらないでしょ!」
「そ? 凛久ならありえそうだけど」
バカにされてる…。
うん、だって、水湊くんならこんな風にあたしのことからかわないし。
水湊くんは優しいし…。
でも…。
今日だって、数学で答えがわからないあたしを助けてくれた。
夏向が優しいことは、誰よりもあたしがいちばんよく知ってる。
「…夏向って、まだあたしのこと好き?」
何、聞いてんだろって思った。
だけど聞かないと…不安だったから。
「…俺さ、三年間ずっとお前のこと好きだったんだけど? そんな簡単に諦めつくと思う?」



