「…好きだよ」
「じゃあ。カナとずるずるお友達続けてんのってさ、どうなん? って話じゃん」
水湊くんにも聞かれた。
夏向とこのまま友達でいるつもりなのか、みたいな主旨の質問。
これって…そんなにダメなことなの?
水湊くんのことは男の子として好きだよ、ちゃんと。
夏向のことは…友達として、好きだよ?
なにもおかしいことなくない?
あたしが変なの?
「ま、あゆ的にはぁ」
歩夢がゆっくり立ち上がった。
足元に転がっていたバスケットボールを拾い上げて。
「凛久って自分の気持ちに嘘ついてるようにしか見えないかなー」
ポスッ。
綺麗なシュートを決める。
そのまま、歩夢はまこちゃんのほうへ歩いて行ってしまった。
…うそついてる?
そう見えるかな、あたし。
そうにしか見えないって、言った。
歩夢。
歩夢がそういうならそうなんだろうって、全面的に信じてきたあたしだけど。
それだけは、簡単に飲み込めないよ。
だって…水湊くんのことは、ちゃんと好きなはずだもん。



