先に食べ終わった凛久ちゃんに「すぐ行くから先に出といて」って言って。
暇そうに突っ立ってるカナタくんに手招き。
負け犬の遠吠えでもいい。
牽制くらいさせてよ。
「…何?」
そんな睨まないでよ。
怖いから。
「はっきり言うけどさあ、カナタくん、だいぶ邪魔なんだよね」
うん。ジャマ。
それも大マジ。
凛久ちゃんの頭の中にはカナタくんしかいないかもなんていうのは、悔しいから絶対教えてやんない。
だって…欲しくてたまらなかった凛久ちゃんを手に入れることができたのに、俺の存在で頭いっぱいにすることができませんでしたって…ダサすぎる。
カナタくんのこと考えるほど、頭の中に余白あるんだよね。
情けないよね。
なんで俺じゃ満足できないんだろうな。
良い彼氏だと思ってたんだけど、自分のこと。
「俺からしたらお前も邪魔なんだけど」
うん。
そうだよね。
でも、もう中学の時からお友達になって、今年で四年目でしょ?
ちょっとくらい譲ってよ。
…ずるいから、カナタくん。



