「…凛久ちゃんは、まだカナタくんとお友達続けたい?」
「…へ?」
続ける、もなにも。
中学の時から当たり前のように隣にいたから、友達じゃなくなるとか、考えもしなかった。
「水湊くんは……いやだ?」
あたしが水湊くんのことを見上げながら聞くと、少しの沈黙のあと。
「……ううん。気にしてないよ」
そういって笑った。
…どこか不自然な笑顔だったけど。
夏向のことは恋愛対象にはならない。
しかもあたしには水湊くんがいるし…。
でも、友達としてすらそばにいられないなら…。
あたし、どうなっちゃうんだろう。
夏向と話せない日々なんて、耐えられるのかな。
…そんなこと思っちゃうくらいにはね、末期だよね。
「おまたせ」
またしても夏向、登場。
頼んだ商品を運んできて、少し雑にテーブルの上に置く。
夏向も…なんだか、怒ってる…?
「…言っとくけど」
すぐ戻るかと思ったのに。
夏向は、ため息交じりに声を出した。
「これくらいで勝った気になんなよ」
…え、ええ?
それ、どういう意味?



