それから、さらに一週間。
夏祭り楽しかったねって思い出に花を咲かせたのもつかの間。




あたしと水湊くんは、海へやってきた。




青い空、白い雲。
気持ちいい風。
…隣でぐぐっと腕を上に伸ばす水湊くんに見とれた。




……ちゃんと腹筋割れてるんだ。
かっこいい。




一方あたしは、水色の生地にお花が描かれたホルターネックビキニ。
歩夢についてきてもらってたくさん悩んで買った、勝負水着。




…似合うかな?
変じゃないかな?




右手には、しっかり浮き輪を抱えて。





「かわいいね、凛久ちゃん」


「…そう?」




そう、だって!!
本当はかわいいって言われたかったくせにクールぶっちゃって、あたしのバカ!!





「でもあんま他の男に見せたくないなー…」





困ったように笑わないで。
胸がきゅっと締め付けられて痛いから。