次にやってきたのは、ワッフルの屋台。
クリームの上にチョコソースかイチゴソースか。
イチゴはさっき食べたしなぁ……。
「お兄さん、ワッフルのチョコのほうください」
「あ、はい…っ」
お金を差し出して見上げると。
お兄さんは顔を赤く染めていた。
屋台って暑そうだもんねえ。
「いっぱいかけときますねっ」
「え、いいんですか」
本当にたくさんかけてくれた。
サービス精神旺盛だったな。
屋台から離れてワッフルを頬張ろうとすると、ずっと黙っていた水湊くんが「凛久ちゃんさ」と声を出す。
「色目使った? さっきの人に」
「え? …ワッフルの屋台のひと?」
「うん」
使ってないよ…?
水湊くんがいるのに使う意味ないし。
「はあ……いつもかわいいけど、今日は特にめちゃくちゃかわいいから、気を付けてね」
「…き、気を付けるって」
「凛久ちゃんのこと見た男が惚れちゃうから」
ないよ。……ないよ。
あったとしても、水湊くん以外興味ないから、いい。
大丈夫だよ? 心配しないでね。



