「ごめんなさい…」
「反省してるならいいよ。じゃあ絆創膏貼るからね」
手当するためだけど、水湊くんと触れた手が熱い。
全身が熱を帯びてるみたいに、ぽかぽかする。
「はい、できた」
「ありがと…」
「いつもお皿割ったりしないのに、今日はどうしたの?」
……夏向に告白されたことを思い出して気を取られました、とは言えない。
とてもじゃないけど。
「ちょっとぼーっとしてて」
「考え事?」
「まあ、そんなかんじ……」
結構、重大な考え事ね。
だって、告白されるなんて普通ないからね。
しかもずっと友達だと思ってた男の子に。
「誰にでもあるよね、そういうこと」
水湊くんはやさしい。
詮索しないでいてくれる。
「じゃあ俺は戻るから、凛久ちゃんも落ち着いたら戻ってきな?」
「うん」
事務所から出ていく水湊くんを見送って、あたしは一息つく。
もう……夏向のバカ。
なんであたしに告白なんかしてきたの。
頭の中、夏向でいっぱいだし。
これも全部、思惑通り?



