「んん……」
凛久の、かすれたうなり声。
妙に色っぽくて唾を飲み込んだ。
うっすらとそのまぶたが開く。
一挙一動、ぜんぶかわいいな。
「……かな、た」
俺はさら、と凛久の髪を撫でる。
「おはよ」と優しめの挨拶もそえて。
「お、おはよ……」
昨日のことを思い出したのか、少しずつ赤くなっていく凛久の顔。
うん。そうやって、もっと俺のことを意識すればいい。
俺のことしか考えれなくなればいい。
お前が想像する以上に性格悪いよ、俺。
「よく寝れたみたいだな?」
「……う、うん。夏向は?」
「寝不足。今になって超眠い」
ほらな。
そうやって、すぐ心配そうな表情を浮かべる凛久が、たまんない。
な、わかってる?
俺さ、仮にもお前のこと好きなんだけど?
「学校で寝る……?」
「いや。…凛久じゃねえんだから、それはねえわ」
「なっ……」
百面相なお前が、いちばん好き。
凛久は拗ねたように俺に背中を向けて横向きになる。



